落ちた先にあるもの

ある日、弟たちと出かけていると広告掲示板のポスターが目に入った。

夢のような観光地があり。そこがここから近いのだ。

入場料も特にないので、行ってみる事にした。

 

少しだけ年季が入ったアメリカ風な家に到着。

入口はここらしい。

玄関を入ってすぐに3人ほどが座れる順番待ちの椅子があり、

左手にはどこまで続くか分からない階段がある。

早速、順番待ちしている列に並ぶ。

 

いよいよ、俺たちの番だ。

長い階段を上る途中、俺たちは確認しあった。

 

俺 「確か、エゴイザイムって言いながらだったっけ？」

弟 「そそ」

弟彼女 「うん」

 

この言葉を言わないと中には入れてもらえないらしい。

 

 

長い階段をあがり、見た目よりは結構早く付いた。

と言っても、15階分ぐらいはあがったのだろうか。

弟の彼女も弟も、先に入った。

次は俺の番だ。

 

俺は屋上の淵に立ち

 

 

飛び降りた

 

凄い風切り音

地面が近づいてくる

 

エゴイザイム、エゴイザイム、エゴイザイム・・・

 

いくら言っても、何も起きない

半分切った

何で、どうして？

 

あと少し

 

ぶつかる

 

エゴイザ・・・

 

 

 

気付くと、テーマパークのような入口に立っていた。

弟や弟彼女もいた。

 

早速中に入ってみると、ひろーいゴルフ場の脇道みたいな所を歩く事になった。

歩きながら山や森、草原のほうをみていると、

隕石が落ちて来たり、小さな象の大群が走っていたり、

熊ぐらい巨大な蜂が飛んでたり、列車が走ってたりと混沌としていた。

まるで映画のようなことが目の前で起きる。

それを喜びながら見て騒ぐ俺たち。

スローペースなせいか、後から来たお客さんに越されることも多かった。

何故か若い人はいなく、お年寄りが目立つが。

 

歩き終わり、お腹も空いたので近くにあったデパートの中に入ると、

木造のデパートのレストランみたいなところを見つけた。

ここに決めようと思ったところで、

隣のお土産屋さんで興味深いものが売っている。

 

レーザーブレードと変身ベルト

 

レーザーブレードはお土産屋さんにあるにしては、結構良い出来で

変身ベルトは本当に変身できるようだ。

弟は嬉々として買ってた。

 

次に全天候型ドームのライブ会場に向かった。

ドームの大きさはやたらと広く、とにかく凄い人数がいる。

どうやらこのライブ会場

一般人でも使用できるらしく、

その話題で盛り上がりながら帰路についた。

 

 

1週間ほどして、母さんや妹がいる時にその観光地の話題が偶然出た。

母 「ずるーい！お前たちだけ行って！」

妹 「ずるーい！！」

しょうがないので、今度行く事になった。

 

 

また少し古めのアメリカ風な家に到着。

誰も順番待ちしていなかったので、

すぐに階段をのぼり始める。

 

階段をのぼってる途中、俺は急にトイレに行きたくなったので

先に母さんと妹を上に行かせて、階段を下りて1階におりた。

すると、行く時には全然いなかったのに、

もう順番待ちが出来ている。

 

「どうしようかなー」と考えていると、ふと気付く。

 

 

とても大切な事を母さん達に伝えてないのでは？

 

 

必死に考えて考えて考えて・・・思い出す。

エゴイザイムという言葉を伝え忘れている。

 

あれがもし、あの場所へ行く為の言葉だとしたら、

それを言わずに飛び降りたら・・・？

 

母 「幽明ー、幽明ー！」

 

外から俺を呼ぶ母さんの声が聞こえる

ということは、もう既に一番上にいる

このままじゃ、やばい！！

 

 

急いで外に飛び出すために走る

 

落ちる風景が頭をよぎる

 

外へ出る

 

母さんが落下していた

 

俺 「かあさ」

 

 

 

で、目が覚めた（;´Д｀）

いやー、この夢の弟たちと一緒に行くという部分はこの間見た夢で

すっかり忘れてた。

混沌として楽しかったと言う感情だけが残ってたみたいだ。

というか、その続きを今日見たせいで楽しい夢が悪夢に変わったよorz